街並みをつくるシャッターアート・リノベーション

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両国プレイス

CUSOM BUILD WORKS – RENOVATION –

①シャッター塗装の経年劣化をアートでリノベーション
②エントランスの美観改善リノベーション

両国プレイスのある場所からすぐ近くに北斎美術館があり、北斎通りという通りがあります。

江戸後期の浮世絵師の巨匠、また日本風景版画の創始者とされる絵師葛飾北斎は宝暦10年(1760)9月23日、本所割下水(亀沢1〜4丁目)に生まれました。

そして、この地域が下総国葛飾領であったことから葛飾北斎の名を名乗り、いまではこの名が世界に轟く浮世絵の巨匠の名となっています。
この葛飾北斎の偉業を記念して生誕の地である本所割下水の約1Km間の道両側の街路灯や公衆トイレ等に北斎の作品を掲示し、通りの名前も「北斎通り」とされたものです。

この北斎通りからも近い場所にある両国プレイスの1階のシャッター塗装、ボロボロに劣化していたわけではありませんが、通常はシャッターを下ろした状態が多く、いかにも地味な外観。
機能面だけで考えれば、再塗装するほどの状態ではないとはいえ、エントランス周りのリノベーションを行うこの機会に、せっかくなので、街並みづくりに参加して北斎の絵でシャッターを塗装してみました。

ただの遊び心と言われればそれまでですが、気の長い話をすれば、周辺地域全体の活性化に貢献できればビルの資産価値も高まる、というバリューアップにもなる…はずです。(期待を込めて)

エントランス全体は細いエントランスアプローチから奥に入ったところにエレベーターホールがあるため、開放感が少なく薄暗い感じがしていました。
そこで、葛飾北斎に敬意を払って日本画アートで装飾したり、通路にライティングを施して、エントランス全体の美観を改善するリノベーションを行いました。

この規模のビルでは、狭いエントランスというのは珍しくはなく、そこは弱点的に考えがちですが、逆に、リノベーション総額は狭い分、ローコストでできるとも言えます。
とは言え、ビルオーナーとしての費用対効果を考えれば過剰なコストはかけたくない、というのは当然ですので、限られた予算内でいかにおしゃれに見せるか、というアイデアと工夫の勝負になります。

よくあるのは「あと少しの費用を惜しんでテナント様に喜ばれない中途半端で残念なリノベーション」になってしまう、というケースです。
CUSTOM BUILDでは、こういう時は「遊び心」というふりかけをかけることをポリシーにしています。

今回のシャッターアートも無くても困らないものではありますが、「遊び心のための追加の費用」が、実はエントランス・リノベーション全体の効果、ビルのイメージアップ、記憶に残りやすいというブランディング効果を高めてくれているはずです。

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