東京・葛飾 / 亀有の街歩き
亀有はどんな街?
街歩きと、新築店舗物件ご紹介
亀有と聞いて、まず「両さん」を思い浮かべる人は多いかもしれません。けれど、駅を出て歩いてみると、漫画の舞台という一言だけでは表せない街の姿が見えてきます。
駅前の広場、商店街の店先、公園で過ごす時間。昔からの風景のそばに、買い物や暮らしを支える新しい施設もあります。そんな亀有の街を、名前の由来や歴史をたどりながら見ていきましょう。
商店街と住宅街がつながる、
亀有の日常
亀有は東京都葛飾区にある街。最寄りの亀有駅には、JR常磐線各駅停車が停まります。駅の南北には商店や住宅が広がり、駅前から少し歩くだけでも、広場、店先、公園と風景が変わっていきます。
観光の目的地だけを結ぶのではなく、途中の道にも目を向ける。亀有を歩くなら、そんな楽しみ方もよさそうです。商店街の看板を眺めたり、公園で少し休んだりすると、写真に写る名所とはまた違った街の日常に触れられます。
「亀有」は、
かつて「亀無」と呼ばれていた
昔の名前は「亀無」「亀梨」
葛飾区史によると、亀有はかつて「かめなし(亀無・亀梨)」と呼ばれ、室町時代の資料にもその名が登場します。「亀」は、亀の甲羅のように盛り上がった土地の形から付いたと考えられています。
江戸時代になると、「なし」が「何もない」という意味につながって縁起がよくないことから、「あり」に改めて「亀有」になったといわれています。普段目にする駅名にも、この土地の形や人々の言葉への思いが残っています。
鉄道と工場の街から、
暮らしと買い物の街へ
鉄道と工場、そして買い物の街へ
亀有駅が開業したのは1897(明治30)年。大正時代には日本紙業の亀有工場が設けられ、亀有などの駅周辺には、工場で働く人々が暮らす街が形成されていきました。
その後、1996年には亀有駅南口の再開発事業が完了し、リリオ館や駅前広場などが整備されます。2006年には、操業を終えた製紙工場の跡地にアリオ亀有が開店しました。工業の拠点だった土地の一部が、買い物や日常の用事で訪れる場所へと役割を変えてきたのです。
- 1897亀有駅が開業
- 1913日本紙業の亀有工場が新設
- 1996亀有駅南口の再開発事業が完了
- 2006工場跡地にアリオ亀有が開店
出典:葛飾区史「近代年表」/葛飾区「葛飾区工業の歴史1」/郷土と天文の博物館「葛飾区80年 町・暮らしの移り変わり」/葛飾区史「現代へのあゆみ」・「葛飾の歴史」
駅前の便利さにも、一度に完成したのではなく、長い時間をかけて整えられてきた背景があります。今の風景の下に、働く場所や暮らす場所としての街の歴史が重なっているのです。
漫画の舞台から、
街の風景になった「両さん」
なぜ亀有は「両さんの街」なのか
「両さん」こと両津勘吉は、漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公です。作者の秋本治さんは亀有で生まれ育ち、1976年に『こち亀』の連載が始まりました。作品には葛飾の風景や人情が描かれ、亀有を知るきっかけになったという人もいるでしょう。
2006年には亀有駅の南口・北口に両津勘吉像が設置され、その後も街の各所にキャラクター像が増えていきました。駅前や亀有公園などを歩きながら像を探す楽しみは、作品と実際の街をつなぐものになっています。
2025年3月22日には「こち亀記念館」が開館しました。駅前の像を見てから公園や商店街へ足を延ばし、記念館で作品の世界に触れる。亀有では、漫画を読む楽しみが、実際の街を歩く楽しみにつながっています。
出典:葛飾区立図書館「葛飾ゆかりの人―秋本治」/葛飾区史「葛飾ゆかりの人」/葛飾区「葛飾区名誉区民の紹介」/こち亀記念館公式「開館記念イベント」
名所のあいだにも、
いつもの暮らしがある
両さんの像や記念館を訪ねる途中には、買い物の道や住宅街、公園があります。作品をきっかけに訪れた人と、毎日この街で暮らす人が、同じ駅前や商店街を行き交っています。
亀有らしさは、懐かしさだけでも、新しさだけでもありません。古くからの地名が残り、鉄道や工場とともに街が育ち、再開発や商業施設の整備によって風景が変わる。その中に『こち亀』という作品も加わり、現在の街につながっています。
駅前の像から一歩先へ。商店街や公園まで歩いてみると、「両さんの街」として知っていた亀有に、もうひとつ、身近な表情が見えてくるかもしれません。
亀有で店舗を探すなら、
街を歩いて確かめたいこと
街を知るための散歩は、出店する場所を考えるときにも役立ちます。亀有で貸店舗やテナント物件を探すなら、駅からの距離や賃料とあわせて、お店を利用してほしい人がどの道を通り、どんな場面で立ち寄るのかを見ておきたいところです。
駅の南北や、通りごとの違いを見る
「亀有駅から徒歩何分」という条件が同じでも、駅前の通り、商店街、住宅街へ続く道では、店の見え方や周辺の様子が異なります。候補の物件には駅から実際に歩き、入口の位置、歩道の幅、通りからの見通しを確認してみましょう。看板を出せる場所も、物件ごとに確認が必要です。
営業する時間帯に歩いてみる
平日と休日、昼と夕方など、時間を変えて訪れると、一度の見学では分からなかった様子が見えてきます。通勤や買い物で通る人、近くで暮らす人、街歩きに訪れる人。自分の店が想定するお客様と、周辺の人の動きが合うかを考えてみてください。
賃料だけでなく、業種・設備・工事費も確認する
気になる区画が見つかったら、希望する業種で使えるか、必要な面積があるか、給排水・電気・排気などの条件が営業内容に合うかを確認します。美容室、飲食店、クリニック、物販店では必要な設備が違うため、使う機器や店内の配置を具体的に伝えると相談が進めやすくなります。
内装や設備が残る居抜き物件と、内装を一から計画するスケルトン物件でも、準備する内容は変わります。毎月の賃料に加え、契約時の費用、内装・設備工事費、開業までの期間を含めて比較しておきたいところです。
街の雰囲気を気に入ったら、次は自分の店に合う場所を探す。亀有の歴史や日常を知ることが、物件情報だけでは見えない出店のイメージにつながるかもしれません。






